はじめに:ついに来た次世代の本命
2026年1月6日、Intelは待望の次世代プロセッサ「Panther Lake」を正式発表しました。正式名称はCore Ultra シリーズ3となり、Intel自社開発の最先端プロセス「Intel 18A」で製造される初の製品です。
TSMCに依存していた前世代から、Intelがついに本気を出してきた——そう言える製品が登場しました。電力効率に優れたLunar Lakeと、高性能なArrow Lake-Hを統合した、まさに次世代の柱となるプロセッサです。

革命的な内蔵GPU:専用グラボを超えた性能
RTX 4050を10%上回る衝撃
今回の最大の目玉は、間違いなく内蔵GPUです。Xe3アーキテクチャを採用した「Intel Arc B390」は、なんとノートPC向けRTX 4050を平均10%上回る性能を達成しました。
内蔵グラフィックスが専用GPUを超える——これは業界の常識を覆す歴史的な瞬間です。
Core Ultra Xシリーズの圧倒的パワー
特に注目すべきは、GPUを12コアに強化した新ラインナップ「Core Ultra Xシリーズ」です。最上位モデルの「Core Ultra X9 388H」は、競合のAMD Ryzen AI 9 HX 370に対して、ネイティブ解像度で最大82%も高速という驚異的な性能を記録しました。
さらに、AIによるフレーム生成機能「XeSS-MFG」にも対応し、重量級ゲームでも滑らかな描画が可能になっています。
実測値で見る圧倒的性能
1080p高画質設定での実測値は以下の通りです:
- Cyberpunk 2077: 55fps
- Apex Legends: 141fps
- VALORANT: 336fps
内蔵GPUでVALORANTが336fps——もはや「内蔵だからゲームは無理」という時代は完全に終わりました。競技レベルのプレイが可能な性能です。
性能だけじゃない:驚異的な電力効率
AMD比で15%省電力
高性能を実現しながらも、Panther Lakeは電力効率でも優位に立っています。AMDが53ワットで動作するのに対し、Intelは45ワット——つまり15%も低い電力で動作します。

RTX 4050比で25%省電力
さらに驚くべきは、RTX 4050との比較です。専用GPUのRTX 4050が60ワット消費するのに対し、Core Ultra X9 388Hはたったの45ワット。25%も低い電力で、10%高い性能を実現しているのです。
省エネなのに高性能——これこそが、Panther Lake内蔵Xe3 GPUが「驚異的」と評される最大の理由です。

展開先:ノートPCからハンドヘルドまで
この革命的なチップは、ノートPCだけでなく、最近人気のゲーミングハンドヘルド(携帯型ゲーム機)にも展開される予定です。
手のひらサイズのデバイスでRTX 4050超えの性能——夢のようなポータブルゲーミング体験が実現します。Core Ultra X7 358HとX9 388Hの2モデルが使用される見込みです。
暗雲:メモリ不足という影に
高速メモリ必須という制約
しかし、この圧倒的な性能には代償があります。対応メモリがLPDDR5X-9600という超高速なものに限定されているのです。
この爆速メモリがなければ、本来のパワーが発揮できない設計になっています。
世界的なメモリ不足が直撃
現在、世界は深刻なメモリ不足に直面しています。AI需要の急増により、DRAM生産が追いつかない状況が続いているのです。
サムスンは既存工場の拡張やNANDフラッシュラインのDRAM転換で対応していますが、増産分の多くはAI向け製品に優先配分される見通しです。つまり、コンシューマー向け製品は後回しにされる可能性が高いのです。
連鎖する値上げの恐怖
さらに深刻なのは、この影響がPC用メモリだけに留まらないことです:
影響を受ける製品:
- PC用メモリ: 直接的な価格上昇
- スマートフォン: 高機能化でメモリ需要増
- 最新テレビ: 高度化によるメモリ大量使用
- 家電全般: 洗濯機や冷蔵庫まで値上げの可能性
サムスンのTM Roh氏も、家電の値上げについて「避けられない部分がある」と認めています。メーカーのトップが公言するということは、値上げはほぼ確定的と見るべきでしょう。
改善の見込みは?
残念ながら、この状況は短期的に改善する見込みがありません。CES 2026でNVIDIAが次世代「Rubin GPU」を発表するなど、AI投資は加速の一途です。
業界関係者によると、このメモリ不足は少なくとも2026年中は続き、最悪2027年まで響く可能性があるとされています。
製品情報
- 予約開始: 2026年1月6日(本日)
- 発売予定: 2026年1月27日
まとめ:光と影が交錯する次世代
Intel Panther Lake(Core Ultra シリーズ3)は、技術的には間違いなく革命的な製品です:
圧倒的な強み:
- 内蔵GPUがRTX 4050を10%超越
- AMD比で82%高速、15%省電力
- ゲーミングハンドヘルドにも展開可能
- Intel 18Aプロセスによる自社製造
懸念される課題:
- 超高速メモリ必須という制約
- 世界的なメモリ不足による価格高騰
- AI需要優先によるコンシューマー製品への影響
- 2027年まで続く可能性のある供給逼迫
性能は異次元、しかし価格も異次元になる可能性——これがPanther Lakeの現実です。最新技術の恩恵を受けるには、しばらくはお財布との真剣な相談が必要になりそうです。
欲しい製品がある方は、価格がさらに上昇する前の早期購入も検討する価値があるかもしれません。
この記事は2026年1月6日の公式発表に基づいています。最新の価格情報や在庫状況については、各販売店にお問い合わせください。


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