神アプデが地獄アプデに
Windows 11の最新アップデート「KB5070311」が、ユーザーの眼球を物理的に攻撃する凶悪なバグを引き起こしています。
本来は待ち望まれた「神アップデート」になるはずでした。しかし、その代償としてFPSゲームの閃光手榴弾(フラッシュバン)のような現象が発生しているのです。
何が起きているのか
ダイアログのダークモード対応
今回のアップデートで、ついにファイルの「コピー」や「移動」時のダイアログ画面がダークモードに対応しました。
これまで:
- エクスプローラーは黒いのに
- コピー中の画面だけ真っ白で眩しい
- 統一感がない
アップデート後:
- すべてのダイアログが黒背景に
- ついに完全なダークモード実現
- …のはずだった
発生する「フラッシュバン現象」
ダークモードでエクスプローラーを使っていると、何かの拍子に画面全体が突然『ビカッ!』と白く発光します。
暗い部屋で作業している時にこれが起きると、瞳孔が開いているところに全力の白色光を浴びることになります。

バグの詳細な特徴
部分的な発光
画面全体が白くなるわけではありません:
✅ 黒いまま:リボンバー、左側のナビゲーションウィンドウ
❌ 白く発光:ファイルが表示されるメインエリア
黒い額縁の中で強烈な白い光が点滅する──コントラストのせいで余計に眩しく感じます。
気まぐれな発生条件
このバグは発生が不安定です:
よく発生するタイミング:
- 新しいタブを作成した時
- フォルダを切り替えた時
- 詳細ペインの表示をオンオフした時
- 「ホーム」と「ギャラリー」を行き来した時
特徴:
- 毎回必ず光るわけではない
- 何事もなく黒いままの時もある
- 忘れた頃に突然光ることもある
まさにロシアンルーレット状態です。
正常に動作する部分
不幸中の幸い(?)として:
- ファイルコピー中の詳細ボタン:フラッシュなし
しかし、この一貫性のなさがバグの根深さを物語っています。
Microsoftの対応
公式に認めた「既知の問題」
Microsoftはこの不具合を、公式に「既知の問題(Known Issue)」として認めています。
サポートページの記載:
「KB5070311をインストールすると、ダークモードでエクスプローラーを開く時に、白い画面が一時的に表示されることがあります」
発生条件も具体的に列挙:
- ホームやギャラリー間の移動
- 新しいタブの作成
- 詳細ウィンドウの切り替え
現在の状況
- 「現在、解決に取り組んでいます」と宣言
- 放置されることはなさそう
- ただし具体的な回避策は提示なし
修正時期の見通し
最速シナリオ
2024年12月9日の月例更新(パッチチューズデー)で修正される可能性
最悪シナリオ
- 12月9日で直らない場合
- 開発チームが年末年始の休暇に入る
- 修正は2026年1月まで持ち越し
なぜこのバグが生まれたのか
テスト版では問題なし
最も皮肉なのは、開発者向けの「インサイダープレビュー版(テスト版)」では報告されていなかったこと。
- テスト版:問題なく動作
- 製品版:バグが発生
本番で劣化という謎の現象です。
コンセプトは完璧だった
8月中旬のテスト版や10月のインサイダープレビューでは、「ついにダイアログが黒くなった!」とテスターたちの間で喝采が上がっていました。
目を疲れさせないというダークモード本来の目的が、数年越しにようやく達成されるはずでした。
前門の虎、後門の狼
しかし蓋を開けてみれば:
- ダイアログは黒くなった ✅
- エクスプローラー本体が白く発光するようになった ❌
コピー中の白を消すために、操作中のフラッシュバンを手に入れてしまったのです。
現時点での対策
1. アップデートをスキップ(推奨)
このアップデートはオプションです。
- 自分から「ダウンロードしてインストール」を押さない限り入らない
- 修正パッチが来るまで様子見が最も安全
2. ライトモードで使用
究極の解決策(?):
「ファイルエクスプローラーをライトモードで使うこと」
- 最初から白ければ、白く光っても気にならない
- しかしこれでは本末転倒
3. 全画面表示を避ける
ファイルエクスプローラーを全画面で使うとダメージ甚大。
視界全部が白く発光するため、ウィンドウサイズを小さくすることでダメージを軽減できます(根本解決ではない)。
本当に求められていたもの
長年の悲願
今までのWindows 11では:
- エクスプローラー:黒
- コピー/削除のダイアログ:真っ白
黒い画面を凝視しているところに、いきなり真っ白なダイアログボックスが現れる──地味に目が痛い問題でした。
完璧なダークモードへの道
KB5070311で対応されたこと:
✅ ファイルのコピー
✅ 移動
✅ 削除
✅ 名前の変更
すべてのダイアログがダークモード対応
これで統一感が出て、目にも優しくなるはずでした。
実現した皮肉
Microsoftが目指した「一貫性のあるダークモード」は、バグのせいで「一貫性のない点滅地獄」に変わってしまいました。
コンセプトは最高なのに、詰めが甘すぎたのです。
まとめ:待つべきか、スキップすべきか
このアップデートの評価
良い点: ✅ ダイアログが完全ダークモード対応
✅ 長年の悲願が達成
✅ 目に優しい設計
悪い点: ❌ エクスプローラーがランダムに白く発光
❌ 暗い部屋での作業は危険
❌ 発生条件が不安定
推奨される行動
12月9日の修正を待つ
- 現時点ではKB5070311をインストールしない
- 月例更新で修正されたか確認
- 「直った」という報告を待つ
- 安全が確認されてからインストール
もしインストールしてしまったら
- ライトモードに戻す(暫定対策)
- 暗い部屋での作業を避ける
- 全画面表示を控える
- 次の修正パッチを待つ
最後に
完璧なダークモードの実現まで、あと一歩のところまで来ています。
バグさえ修正されれば、KB5070311は間違いなく「神アップデート」になるでしょう。
しかし今は、目の健康を守ることが最優先です。
修正パッチが来るまで、平穏な年末を過ごしましょう。
あなたは既にKB5070311をインストールしてしまいましたか?フラッシュバンの被害に遭いましたか?
December 1, 2025—KB5070311 (OS Builds 26200.7309 and 26100.7309) Preview


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