Microsoftは2026年3月26日、Windows 11向けのオプション更新プログラム「KB5079391」を公開しました。正式名称は「2026-03 Preview Update (KB5079391)」で、Windows 11 25H2はBuild 26200.8116、24H2はBuild 26100.8116へ更新されます。
セキュリティ更新ではなく非セキュリティのプレビュー更新のため、手動で適用する必要があります。なお今回の変更内容は、次のPatch Tuesdayである2026年4月14日に強制配信される予定です。
2026年3月26日(日本時間27日)に配信されたWindows 11向けプレビュー更新プログラム「KB5079391」で、インストールエラー「0x80073712」が発生する既知の問題が報告され、Microsoftは影響の拡大を防ぐために展開を一時停止しています。
ダウンロードリンク(オフラインインストーラー)
| ビルド番号 | サイズ | OSバージョン | アーキテクチャ |
|---|---|---|---|
| 26200.8116 | 4,802 MB | Windows 11 25H2 | x64 |
| 26200.8116 | 4,802 MB | Windows 11 25H2 | ARM64 |
| 26100.8116 | 4,449 MB | Windows 11 24H2 | x64 |
| 26100.8116 | 4,449 MB | Windows 11 24H2 | ARM64 |
オフラインインストーラー(.msu)はMicrosoft Update Catalogから入手できます。ただしWindows Updateから適用する場合は差分配信となるため、実際のダウンロードサイズははるかに小さくなります。
KB5079391の主な変更点
変更内容はロールアウト方式によって2種類に分かれています。「段階的ロールアウト」は更新適用後すぐに全員に反映されるわけではなく、順次展開される機能です。「通常展開」は更新を適用すれば全員に反映される変更です。
段階的ロールアウト(全員にすぐ反映されない)
1. ナレーターがCopilotと連携して画像説明が可能に
Copilot+ PCでは画像の説明をデバイス上でオンデバイス処理できるようになりました。すべてのWindows 11デバイスでも、Copilotとナレーターをキーボードショートカットでセットできるようになっています。
フォーカスされた画像の説明:ナレーターキー + Ctrl + D、画面全体の説明:ナレーターキー + Ctrl + S(Microsoft公式)
2. Smart App ControlをOS再インストールなしでオン・オフ可能に
これまでSmart App Control(SAC)の設定変更にはWindowsの再インストールが必要でしたが、KB5079391の適用後は設定画面から直接切り替えられるようになります。
設定場所:設定 > Windowsセキュリティ > アプリとブラウザーの制御 > スマート アプリ コントロールの設定
「この機能は2026年1月(KB5074105)で事前公開されており、現在展開が開始されています。」(Microsoft公式)
なお、Smart App Controlはデフォルトでオフになっていることが多いですが、一部のPCメーカー(OEM)が有効化した状態で出荷しているケースがあります。
3. アカウント設定の改善
Microsoft 365 Familyのサブスクライバーが、設定 > アカウントから別のMicrosoft 365プランへアップグレードできるようになりました。また、設定 > アカウント > その他のユーザーのダイアログボックスのデザインが刷新され、ダークモードにも対応しています。
4. ペン設定の改善
ペン設定ページに「Copilotキーと同じ」オプションが追加され、ペンのテールボタンでCopilotキーと同じアプリを起動できるようになりました。
5. 設定アプリの改善
設定 > デバイス情報ページのレイアウトが整理され、デバイス仕様の確認やストレージ設定へのアクセスがしやすくなりました。設定ホーム画面のデバイス情報カードも刷新され、スペックが一覧しやすくなっています。また、設定ホーム画面の表示速度が向上しています。
6. ファイルエクスプローラーの改善
2025年10月の更新以降、インターネットからダウンロードしたファイルのプレビューがブロックされるようになっていましたが、今回の更新でロック解除の処理がより確実に動作するようになりました。そのほか以下の改善が含まれています。
- ファイル名変更時に音声入力(Windowsロゴキー + H)が使用可能に
- フォルダーの「高度なセキュリティ設定」でアクセス許可をプリンシパルごとに並び替え可能に
7. ディスプレイ関連の改善
- 1000Hzリフレッシュレート対応:Windows 11が1000Hzを超えるリフレッシュレートのモニターに対応しました。現時点での対応製品にはAcer Predator XB273U F6があります。とはいえ、1000Hzのリフレッシュレートが実際に人間の目で認識できるのかどうかは疑問が残ります。
- USB4接続モニターでスリープ時のUSBコントローラーが最低電力レベルに移行し、バッテリー消費を抑制
- スリープ復帰後の自動回転の信頼性向上
- DisplayID 2.0非準拠のディスプレイでもHDRの信頼性が向上
- DisplayID搭載モニターのWMI APIでのサイズ報告精度が向上
通常展開(更新適用後に全員へ反映)
- Application Control for Business:アプリケーションIDタグ付けの精度と安定性が向上
- ナレーター:ナチュラルボイス機能の動作と設定の安定性が向上
- ARM64デバイス:x64アプリ実行時のWindows回復環境(Windows RE)の安定性が向上
- WUSAのエラー修正:Windows 11 25H2において、.msuファイルをダブルクリックまたはネットワーク共有からWUSAを実行した際に
ERROR_BAD_PATHNAMEエラーが発生する問題を修正 - 印刷:プリンター接続のベースラインサポートをWindows 10 バージョン1607およびWindows Server 2016(ビルド14393)レベルに更新
- セーフモード:タスクバーコンポーネントの読み込みの信頼性が向上
- 音声アクセス:英語での数字の認識・表示方法が改善
- スタートメニュー:グループポリシー経由でのレイアウト適用の信頼性が向上(desktopAppLinkがJSON内に存在する場合)
- リモートデスクトップ:
Set-RDSessionCollectionConfigurationがDisableSeamlessLanguageBarを認識するように - 音声(MIDI):短いMIDIメッセージの処理方法が改善
- システムファイルチェッカー:
sfc /scannow実行時に正常なシステムで誤ってエラーが表示される問題を修正 - Windows Hello:一部デバイスで指紋認証の信頼性が向上
インストール方法
手動でインストールする場合(推奨):
設定 > Windows Update を開き、「ダウンロードしてインストール」ボタンが表示されていれば選択してください。
自動インストールを避けたい場合:
「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」トグルをオフにしておくと、プレビュー更新が自動適用されるのを防げます。
まとめ
KB5079391は派手な新機能こそ少ないものの、Smart App Controlの利便性向上・ファイルエクスプローラーの修正など、実用面での改善が揃った更新です。スキップしても4月14日のPatch Tuesdayで自動的に適用されるため、急ぎでなければ待つのも選択肢です。

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