ドイツのDDR5価格、3月の一時的な下落から反発——7月比+310%水準が継続

ドイツのメモリ価格追跡サービス「3DCenter」の最新データによると、DDR5デスクトップメモリの価格は4月に前月比+0.3%とほぼ横ばいとなった。3月に観測された価格下落は一時的な調整にすぎず、本格的な価格下落局面への転換は確認されていない。


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DDR5|3月の下落は「調整」——価格下落トレンドの始まりではなかった

2月から3月にかけてドイツのDDR5メモリ価格に若干の下落が見られ、「ついに価格正常化が始まるか」という期待が高まっていた。しかし3DCenterの4月データは、この期待を否定する内容となった。

4月の平均変動はわずか+0.3%とほぼ横ばいだが、これは値下がりキットと値上がりキットが打ち消し合った結果だ。傾向として、小・中容量キットでやや価格が下がる一方、大容量キット(48GB以上)では値上がりが目立つ。市場全体として高値圏への収れんが進んでいる状況といえる。

つまり、2月から3月にかけての価格下落傾向は、より大きな価格下落局面の始まりではなくあくまで一定の調整であり、現時点でさらなる価格下落を示唆する動きは見られない。


DDR3 / DDR4|旧世代メモリも上昇継続——DDR4は7月比+278%

DDR3/4メモリは爆発的な価格上昇こそ落ち着いたものの、依然として緩やかな上昇が続いている。今月の月次変動は平均+1.5%で、「横ばい」ともいえる水準ながら、毎月着実に積み上がっている状況だ。

DDR4の価格は7月比+278%と、DDR5の+310%に近い水準の価格上昇率を示している。ただし絶対価格では依然として差があり、2x16GB DDR4-3200が約200ユーロ〜なのに対し、2x16GB DDR5-5600は約329ユーロ〜となっている。


内部SSD|ついに価格2倍——SSDの上昇が加速

内部SSDは前月比+8.2%の上昇を記録し、危機前(2025年夏)との比較でついに平均価格が2倍の水準に到達した。1〜2TB帯の人気モデルを中心にほぼ全品目が値上がりしており、上昇の勢いが再び強まっている。

3DCenterは「DRAMが先行して値上がりし、NANDがそれを後追いしている」と分析しており、SSD価格にはまだ上昇余地が残っているとみられる。


HDD|内部HDDが今月最大の上昇——前月比+15.1%

今月もっとも大きな価格変動を見せたのが内部HDDで、前月比+15.1%という大幅な上昇を記録した。これまで比較的落ち着いていた大容量モデルも今月は大きく値上がりしており、メモリ危機がHDDセグメントにも本格的に波及し始めた可能性がある。

一方、外付けHDDは依然として危機前比+24%にとどまっており、内部HDDとの価格逆転現象も起きている(18TB内部HDDが約500ユーロ〜に対し、18TB外付けHDDは約358ユーロ)。ただしこの乖離が長続きするとは考えにくく、外付けHDDも遅かれ早かれ追随すると見られている。


グラフィックカード|唯一の好材料——前月比−1.9%

今月唯一明るいニュースはグラフィックカードで、平均−1.9%の下落を記録した。AMD製品が特に−4.1%と下げ幅が大きく、nVidia製品も−2.2%となった(RTX 5090は例外的に値上がり)。ドル/ユーロの為替変動の影響も指摘されているが、グラフィックカードはメモリ危機の影響を相対的に受けにくいカテゴリーとして安定している。


まとめ・今後の見通し|価格高止まりはしばらく続く——日本・世界も同様の傾向か

3月の価格下落に安堵したユーザーには残念なデータとなった。価格は正常化どころか横ばい〜微増の状態にあり、メモリ業界からの信号もさらなる値上がりを示唆している。コントラクト価格の上昇傾向は少なくとも1年以上にわたって高価格水準を固定化する方向に働いており、AI向けデータセンター需要の増加も供給圧迫に拍車をかけている。

「AI関連投資の縮小」か「メーカーによる製造能力の大幅増強」がなければ、本格的な価格下落は見通せない状況だ。

なお、今回のデータはドイツの小売市場に基づくものであり、世界のDRAM市場を直接反映するわけではない。ただし、日本を含む他の地域でも同様の価格上昇傾向が観測されており、この高価格状態はグローバルな現象と考えてよいだろう。メモリ購入を検討しているユーザーは、「もう少し待てば下がる」という期待が現状のデータからは支持されない点に留意してほしい。


データ出典:3DCenter「Speicherkrise Preisindex April 2026」(2026年4月19日)

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この記事を書いた人

『らぼぷら』の編集兼運営者をしており、動画投稿含めすべてのコンテンツを執筆・編集しています。
中学時代から自作PCに熱中し、CPUやGPUの比較検証、冷却・静音チューニングまで幅広く研究してきました。
得意なことを活かしたい!という思いから、長年の趣味であるPC・ガジェット情報を発信する当サイトを開設!

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