Microsoftが長年のユーザーの不満をようやく認め、ウィジェットの動作をデフォルトで静かにする方針を正式に発表。インサイダービルドで段階的に展開中。
はじめに:ずっと言いたかったこと
「ウィジェットに触れるつもりなかったのに、なんで開くんだよ」
タスクバー左下の天気アイコンにカーソルが近づいただけで、あのごちゃごちゃしたMSNニュースフィードがワーッと展開される体験、Windows 11ユーザーなら一度は経験しているはず。
もちろん、タスクバーの設定からウィジェットごとオフにしてしまえば一発で解決する。
でもそれは「天気だけは横目で確認したい」という人にとっては過剰な手術だ。MSNフィードはいらない、バッジ通知もいらない、ホバーで勝手に開くのも困る——ただ、天気くらいはさっと見たい。そういう人にとって、デフォルトがこの設定な時点でたちが悪かった。
これがずっと不評だったわけだが、ついにMicrosoftが重い腰を上げた。ウィジェット(Widgets)の動作をデフォルトで静かに変更するテストを、Windows 11インサイダープレビュービルド(26300.8346)で開始したのだ。
何が変わるのか
今回のアップデートで変更されるデフォルト設定は、大きく4つ。
1. ホバーで開かなくなる
これまではカーソルを乗せるだけでウィジェットボードが展開していたが、今後は意図的にクリックしないと開かない。地味だけど、体感は大きく変わるはず。
2. タスクバーのバッジ通知がオフに
ウィジェットアイコンに表示される赤い通知ドット(速報ニュースの数を示すアレ)が、デフォルトで非表示になる。正直、あのバッジに実用的な意味はほとんどなかった。
3. 動くアイコン(タスクバーアラート)が初期表示されなくなる
天気の急変や株価変動などを知らせる「動くウィジェットアイコン」が、ウィジェットボードを一度も操作していない状態ではデフォルトで表示されなくなる。
4. 初回起動時にMSNフィードではなくウィジェット本体を表示
これが一番大きい変更かもしれない。ウィジェットボードを初めて開いたとき、天気・カレンダー・システム情報などのピン留めウィジェットが最初に表示され、MSNのニュースフィードは押しつけられない。
なぜ今さら?
正直、Microsoftはずっとわかっていたと思う。MSNフィードが邪魔だということは、ユーザーの声として何年も上がっていた。この機能を真面目に、ああ役に立ったと感じる人はあまりいないだろう。
それでも放置してきたのは、おそらくウィジェットボードが広告収益の柱であるからだ。
ところが、Satya Nadella自身が「Windowsユーザーを取り戻す必要がある」と認めるほど、Windows 11の評判が地に落ちてしまった。強制Copilot、MSNフィード、そして各種アップセル——こうした「押しつけ」への反発が限界に達した結果、Microsoftもついに路線変更を余儀なくされた形だ。
手動で今すぐオフにする方法
この変更はまだインサイダー向けのテスト段階で、一般ユーザーへの展開時期は未定。今すぐ対処したい人向けに、手動設定の方法をまとめておく。
ホバーで開く機能をオフにする ウィジェットアイコンにカーソルを乗せるか Win + W で開き、右上の歯車アイコンから「ウィジェットボードをホバーで開く」をオフにする。
MSNフィードをオフにする 同じ設定画面内の「フィードの表示/非表示」をクリックし、「フィード」トグルをオフ→「オフにする」で確定。
ウィジェット自体を完全に消す 「設定」→「個人用設定」→「タスクバー」→「ウィジェット」をオフ。タスクバーがすっきりする。
個人的な感想
今回のデフォルト変更は、まさにそのバランスを取る方向性で、素直に評価したい。
Microsoftは「Windows 11をより落ち着いたOSにする」と公言しており、今回の変更はその言葉を裏付ける動き。とはいえ、MSNフィードの広告収益の代替をどこで稼ぐつもりなのかは気になるところ。
ちょうどBingが初めて月間10億ユーザーを突破したとの報告もあり、そちらでの収益化にシフトしていく流れかもしれない。
まとめ
- ウィジェットのホバー起動・バッジ通知・MSNフィードがデフォルトOFFになる方向でテスト中
- 現在はWindowsインサイダー(実験的プレビュービルド)向けの段階
- 一般展開の時期は未定なので、今すぐ変えたいなら手動設定を
個人的には、こういう「うるさい機能をデフォルトでオフにする」判断を、もっと早くしてほしかったというのが本音。でも遅くても来ないよりはいい。Microsoftの次の一手に注目したい。
情報元:Windows 11 Insider Preview Build 26300.8346、Windows Latest

コメント