注記: Windows K2は、テクノロジーメディア「Windows Central」が独自取材・内部文書をもとに報じたコードネームです。Microsoftが公式に認めたり発表したりした情報ではありません。実際の計画や仕様は異なる可能性があります。
Microsoftは「Windows K2」というコードネームのプロジェクトで、Windows 11の抜本的な改善に取り組んでいると報じられている。パフォーマンス低下、過剰なAI機能、OS全体の劣化(enshittification)へのユーザーの不満に応えるべく、2026年末から2027年にかけて大きな変化が始まろうとしているとされる。
Windows K2とは
Windows K2は、Microsoftが2024年後半に立ち上げたとされる内部プロジェクトのコードネームだ。Windows 11に対するユーザーからの根強い不満——AI機能の押し付け、パフォーマンスの低下、OSの「enshittification(劣化)」——に真剣に向き合うために組まれた取り組みだと報道されている。
重要なのは、K2が単発のメジャーアップデートではないという点だ。「Windows 12」のような特定リリースではなく、継続的にWindowsの品質を高め続けるための姿勢そのものを定義するイニシアチブだとWindows Centralは伝えている。
3つのコアビジョン:パフォーマンス・Craft・信頼性
| 3つの柱 | 主な改善内容 |
|---|---|
| パフォーマンス | SteamOSを基準にゲーム性能を最適化 / ファイルエクスプローラーの大幅高速化 / ファイル名の即時検索を実装予定 / アイドル時のメモリ使用量を削減 |
| Craft(UI) | タスクバーの移動・リサイズが復活 / WinUI 3でStartメニューを再構築 / Startメニューが最大60%高速化 / Startメニューから広告を撤廃 |
| 信頼性 | 月1回の再起動で済む安定性を目標に / ドライバー更新を再起動時にまとめて処理 / 低スペック端末・ハンドヘルドにも対応 / 品質基準を大幅に引き上げて出荷管理 |
K2は「パフォーマンス」「Craft(UI品質)」「信頼性」の3本柱を軸に動いているとされる。これらいずれかが崩れると、OS全体の体験が損なわれる。テレメトリデータ、ユーザーフィードバック、フォーカスグループを通じてこれら3つを継続的に強化することがK2の目的だという。
さらに見えにくい第4の柱として「コミュニティ」がある。Windows Insiderミートアップの復活や、チームメンバーがSNSやフォーラムで直接フィードバックに応答する取り組みも含まれると報じられている。
パフォーマンス改善の具体策
Windows Centralの報道によれば、Microsoftはファイルエクスプローラーやゲームのフレームレート、コンテキストメニューといった基本的な場面でWindows 11がWindows 10より遅いという事実を社内で認識しているという。
ゲーミングに関しては、SteamOSを競合ベンチマークと位置づけ、同一ハードウェア上でWindowsが匹敵する性能を発揮できるよう、1〜2年のうちに基盤レベルの改善を行う方針だとされる。ファイルエクスプローラーについては「ファイル名の即時検索」など大幅な高速化が計画されており、サードパーティアプリ「File Pilot」が開発目標の基準とされているとのことだ。
Windows Updateの改善も予定されており、目標は「月1回の再起動で済む」レベルの安定性だという。ドライバーのインストールを使用中ではなく再起動時にまとめて行うなど、ユーザーの作業を妨げない設計が取り入れられるとされる。
また、アイドル時のメモリ使用量の削減やOSフットプリントの最小化によるデブロート(不要機能の排除)にも本腰を入れており、ローエンド端末やゲーミングハンドヘルドでの動作改善が期待されるという。
UIの刷新と広告の撤廃
K2ではUI品質(Craft)にも大きく力が注がれているとされる。長年の要望であったタスクバーの移動・リサイズ機能の復活が確認されているほか、MicrosoftはWinUI 3という自社製UIフレームワークへの統一を推進しているという。
新しいSystem Compositorの導入により、StartメニューやタスクバーがシステムへのHighLoadな状況でも常に応答できるようになるとされる。Startメニューは WinUI 3でゼロから作り直され、現行版より最大60%高速化され、サイズ変更やセクション非表示といったカスタマイズ性も向上する見込みだと報じられている。
財務的にも大きな決断として、Startメニューからの広告除去が計画されているという。また、ウィジェットボードでMSNをデフォルトではなくオプション機能に格下げするなど、「enshittification」への対応が具体的に進んでいるとされる。
「速さより品質」への文化的転換
K2はWindowsのコードを修正するだけでなく、開発チームの文化そのものを変えようとしているとWindows Centralは報じている。これまでMicrosoftは機能を素早く届けることを最優先にしてきたが、それが品質と信頼性の犠牲のうえに成り立っていたという。
現在は「アジリティへの執着」が「品質への執着」に置き換えられつつあるとされる。新機能はパブリックプレビュー投入前に従来より格段に高い内部品質基準をクリアする必要があるとのことで、開発プロセスの根本的な転換を意味する。
いつ届くのか
Windows K2には完了期日がないとされる。継続的なイニシアチブであるため、改善は順次リリースに反映されていく予定だという。すでにK2の一部の変更は出荷が始まっており、夏以降のInsiderプレビューでさらに多くの改善が公開される見通しとWindows Centralは伝えている。Microsoft社内では2026年末から2027年にかけて、Windows 11が「使うのが誇らしいOS」になっていることを目標としているとされる。
情報源:Windows Central

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